›October 31, 2004

ボーダーレス

知ってても知らなくとも同じ~

箸の話から。中華や韓国料理の店に置いてある箸って使いにくいでしょ。同じアジアでもそこに文化の違いがある。他にも箸を使う国はあるけど日本ほど道具として特化しているところはないんじゃないかな。元々は中国から入ってきたものだけど食習慣の違いから魚の骨を取りやすいよう先端の細い片口箸になっていったらしい。
赤杉の利休箸や雑煮のときなどに使う柳箸青竹の取り箸とか用途に合わせて素材やカタチを変えている。中華(料理)の象牙箸取り箸手元箸が同じだから、料理を取る度に手元箸が増えちゃったり、しない?そんなことにならないように...じゃなくて、これは様式美ってことだけど。

そもそも個々人が別々の箸を持つようなことは他では聞かないね。だから趣味に合わせて素材や塗りに凝ったものがあるわけで、選ぶのが楽しみだったりする。ワタシの得技は魚の解体だから箸先の太さに拘る。そして木のしなりが肝心...あたかも江戸和竿の釣り竿のように。
でも普段使いは1膳しか使わない...つまり本来はマルチパーパス仕様ってこと。ご飯もおかずも汁物も全部同じ箸を使って食事をする。"本来は..."って書いたのは、最近納豆用豆腐用なんてのがあるらしいから。ちょっと太くして納豆をかき混ぜるときに具合が良いようにしたり、平たくして豆腐を潰さずに掴みやすくしたものがある。"弘法筆を選ばず"って云うけど...んー、あった方が良いのかどうかは分からない。...ズレるけど納豆を食べるときその箸を他のおかずに運びたくないな。
機能を細分化して専用化(汎用性を失くすこと)がモノの進化とは思えないけど、ある意味これはアメリカのSnap-onスナップオン・ツールズ等のおせっかい工具と通じることなのか。

行儀作法として箸使いの禁じ手もあるけど、経験も必要も無ければ知らなくていいことかもしれない(何より正しい箸の持ち方が出来ない人も多いし...)。毎日懐石本膳料理を食べているわけでないし、エスニックの無国籍折衷料理もある。道具としてのカトラリーが和洋混在しているように今は流通のお陰で食材も多様化している。何でもルールとレシピが必要なことはあるけど既成概念に縛られて未体験の楽しみや良さに気付かず素通りしているかもしれない。
ただ一方でこの"混在"は世界の均一化とも言い換えられる。情報化による社会のボーダーレス(無境界)化は世界をつまらなくしているかな。

本格的な料理を作ろうと拘った食材を苦労して買い揃えたりする。それは買い物が楽しいということはあるにしても、本当に美味しいものを食べようとする行為じゃないだろう。デュラムセモリナ粉でパスタを打ったり蕎麦打ちセットを買うのもいいけど、フツーの料理を毎日ほどほどに美味しく食べられる方がいい。料理の基本は地場の食材を活かすことだから高菜カレーたらこスパゲティでいいんだよ。

ところでボーダーレスと云えば...カップヌードルは箸とフォーク、どっちで食べる?

■箸の専門店【銀座夏野】のサイトはコチラ
■その店主が上梓した究極のお箸という本もオススメ。
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【本日の写真】要らない時計
要らないけど、気になる時計。機能満載のクラシックな最新モデルにも惹かれるけど、アナログで最先端って感じがいい。Richard Milleリチャード・ミッレサイトはまだ準備中。ココでちょっとだけ見れる。最大の問題は値段が8桁ってこと!

›October 23, 2004

脳内一掃セール

ハムカツサンドを食べない。

ここ4,5年の間に食生活が変わっている。終日ウチに居るから自分でママゴトして多少健康的なモノを食べるようになった。2年前胆石で痛い目に遭ってからは尚更で、まず天ぷら・フライ等の揚げ物はほとんど口にしない(たまに鳥の唐揚げは食べるけど)。そして高血圧気味だから塩分控えめだし、そばつゆにソバ湯を足して飲み干したりもしない。アボカドサラダなんて昔は食べなかったしね。
関東の濃い目の味付けの洗礼を受けて育った身だけど、西日本の薄口(ご指摘いただきましたが、薄味)の醤油に慣れて赤身の刺身は苦手になった。そして淡白な味付けの和食中心の生活になっていく。こう書くと健全な年の取り方のようだけど、そうではない。

今はそれこそ辛い食べ物も市民権を得てるけど、昔は東南アジアの料理に遭遇する機会もないから辛いものを食べるという習慣は生まれようがない。今いつの間にかフツーに食べられるようになったのは周りの環境が変化したわけで自然の成り行きかもしれない。
ジャンクフードは好きなわけじゃないしお祭りもキライだけど行く度に露店の焼きソバは食べてしまう。上質な素材を使った料理はマチガイがないけど、正しいわけじゃない。
美味しいものを食べるのは好きだ。美味しい店行くよと聞くとホイホイ付いて行くし、新しいトコ(場所)も嫌いじゃない。経験値が上がるとウラが読めてしまうから実際行きたいと思う店は少ないけど、行き当たりばったりで美味しいものに巡り合うのは口福って感じがするだろ。

人間長くやってると趣味や嗜好は変わる。情報の在る無しということもあるけどファッションも同じ。
高校生の頃チェック柄メルトン地のジャケットが流行っていた時期があった。地域差はあるけどファッション情報はMEN'S CLUBメンズクラブが主流だったから全国的な傾向だよね。もちろん本家Pendletonペンドルトン製なんかは不相応だから安価な似たようなものだけど、好きになれなかった。真面目なヤツは学生服に地味な色味のトレンチかダッフルコートだった。通っていた学校は私服通学で私はアナーキーで硬派だった(?)からもっぱらカーキのM-65フィールドコートを着ていた。でーもね、JustenジャスティンとかTony Lamaトニーラマとか不要な情報を刷り込んでいたんだよ。

先日出番の少ないGジャン・革ジャンを処分することにした(といっても商品にして売るわけで)。自分の持ち物はサイズやカタチを選りすぐっているだけに自分にとってはピカイチなモノ。だけどあまり一般ウケのするものじゃない。ワードローブは今まで何度も持ち駒を絞ってTPOを失くそうとしてきたからそれらも持っていて困るわけじゃない。でも自分の認識がそういうモノの持つ方向性に縛られるような気がしてイヤになったから(飽きたということ?)。

そんなわけもあって、代わりに(?)ちょっと毛色の変わったジャケットを手に入れた。ラルフ・ローレンの昔のChimayoチマヨジャケットFree & Easy誌のO編集長も着てたりして、人と違うものを探すとその辺りに辿り着くのだろう。もっともインディアン物はアメカジの逝き先でもあるから昔からメーカーに別注してた業者もいるし、個性の強いアイテムは万人向けというわけでもない。ネイティブアメリカンとかタバホ族のターコイズ物とか情報としてはインプットしていても全然興味はないからねぇ。
年相応な出で立ちを気にするわけじゃないけど、カジュアルのアイテムがどんどん高級品化、高品質化してしまった。20代のガキと同じ服着てるのも癪だしヴィンテージの高価な古着で太刀打ちしようなんて拘りもないから、代わりの上着を探していた。流行に関係なく、そう簡単に手に入るものでなく、新しいものでなく...と条件を付けていったらこうなった。
本物以上のリプロ品を作って流行を生みだしたりそれを商売/ライフワーク?と考えるのも分かるから、出来過ぎた製品を否定するつもりはない。でもワタシのモノの選択基準はオリジナリティ同じものは二つと要らないから出来ればそーゆーモノは遠慮したい。何より自分のキャラクターにオリジナリティがないと意味がないでしょ。

昔はよくハムカツサンドを食べた。まい泉ヒレかつサンド究極のメロンパン(...はココ)とも思わないけど、もう食べたいと思わない。
でも日本人だからこの雑食性は死ぬまで変わらないのかもしれないな。
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【本日の写真】チマヨJKT
文中ラルフの綿チマヨジャケットPOLOの製品はB.スプリングスティーンみたいにベタなアメリカで好きじゃないけど)。特徴的な意匠は背中だけだから一見そうとは思えない?これはブランケット生地の柄次第だから数見て選ばないと具合の良いものに当たらない。コレクターは"らしい"柄を選ぶからあまりアクのないのはNGかも。ウール地のJKTもあるけど日本の都市部だと寒くないから重ね着出来ないでしょ。

›October 12, 2004

朽ちるモノと共に

ベタで安易な選択はしない。

日本ではみんな上へ上へってより高級なモノに行きたがる...お金と時間(とストレス)が余ってるからかもしれないけど、フランス人のようにお金を掛けないのが美徳って考えてみよう。着るものは古着でいいの、て云うか古着がいいの。新しいものは要らない。モード系ファッションはアメカジ物の5割増しの値段だし賞味期限短いから。流行に左右されない、て云うか昔からあるやつの中から今の気分のものを選んで行きましょう。ここは自分のセンスを過信して!あえてオサレでないものを探しましょ。

ウチの人気商品(?)にナイロンJKTジャケットがある。BELLベルヘルメットSIMPSONシンプソンの光沢のある中綿キルティングJKT、あるいはMichelinミシュラン等の混綿レーシングJKTね。ここ数年はそれ風に作ったリプロ物も結構売れているらしい。巷に溢れちゃうとイヤだけど1枚あると便利なアイテム。だけど飽きてない?
デニムのBARNバーンJKTワークJKTは在り来たりでつまらない。ずっとブランケットJKTが気になってるんだけどなぁ....Hudson's Bayハドソンズ・ベイの4ポイントのとかね(ここの毛布はバイクに掛けておくのにいいかなと思ってた)。
次は何か?と考える。インディアンのChimayoチマヨJKTもアメカジのはずれにあるけど、Ralph LaurenラルフのブランケットJKTなんてどう?どちらかというとレディース向きだけど、柄によってはメンズもアリかな、と(あえて画像は出さないでおこう^^)。そもそも派手目のが好きなんだな。もっとも自分とインディアンとの繋がりなんてCastanedaカスタネダくらいしかないんだけどね。

カメラもLeicaライカはまだしもHasselbladハッセルなんかの大判カメラ持っちゃうと行き止まりみたいだし、時計もPANERAIパネライはともかくFranck Mullerフランクミューラー等見てたら先がないでしょ。だーから、ずーっと庶民的な旧ソビエト製のオモチャライカやボストークの機械式時計が面白い。別に我慢してってワケでなく"身の丈"ってのでもなく、程々がお気楽ってことで...出来の悪い贋物なんてもっての外だしぃ。

確かにカメラは使い分けが必要でLOMOロモとかは被写体は選ぶし、不便さを愉しむ趣味としては針穴もいいけどね。いずれにしても機械に頼ってはいけない。普段使いはデジカメになってしまうけどプリント写真の面白さや良さは変わらない。最近またCONTAXコンタックスTを手に入れようかと思っている。一番馴染んでいるから、傷だらけの黒か今度はジェントリーなシルバーのね。
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【本日の写真】ロシア時計
安価だからいろいろ集めても大した散財にはならないけど使わないものは要らない。で、厳選(?)してコレ...手巻きのVostok Komandirskie。戦車とか絵柄の入っているのもあるけどベゼルリングや文字書体はこのくらいの"加減"がいい。幅広のリストバンド風のベルトに合わせるといい...中学生の頃そんな時計してたな。...なるべくモノを持たない、失くしても惜しくないという選択だよ。

›October 09, 2004

使い捨てがいい

大事なのは中身、ではないかもしれない。

再処理燃料の話じゃない、スーツケースの話。飛行機に乗るときカウンターで預けたら、後でどんなに汚れて傷だらけになっても文句は言えない。そして実はアルミケースはソフトバゲッジより手荒な扱いを受けることを知っている。そーゆー機能だから仕方ないよね。
ワタシの場合は冬でも実際荷物の量は機内持ち込みサイズのトランクで十分だから、いつも預けるのは重い本くらいだけど。どーしても大きなのが必要なときは借りちゃうし、現地で買っちゃうし...で、最近はあまり動き回ることないし、中身だって大したものないから安物で十分さっ(というかブランド品に縁がない)。

だから傷付いても平気なZero Halliburtonゼロハリのアルミケース?サイトページで"中古品"を売ってたし...でも、売っていながら自分は使っていないんだなぁ(下の写真のモノ以外は)。アルミのケースはカラでも重いでしょ。そもそもヴィンテージのゼロハリケース(正確にはZEROは付かない)はモノ入れとしてしか考えてないけど。...車載の工具入れにはいいよ。

でも、使っていて"味"が出てくるのがいいとも思うでしょう。旅先のホテルのステッカーをペタペタ貼ったり、擦り傷も思い出のうちとか...。寅さんの革トランクは今でも安価に中国製のものが手に入るけど、やっぱり重い。で、何がいいかというとGlobe-Trotterグローブ・トロッター。由緒正しい英国王室御用達、RAF(Royal Air Force)御用達っていうのはどーでもいい。象が乗っても大丈夫な紙製のトランク。軽いのは本来アドバンテージの機能だけどチープな感じの紙のくせして(失礼)全然安価でない。現代的な機能を持ち合わせたRIMOWAリモワのトランクが買えてしまう金額だから秤に載せると分が悪い。最近は高級バージョンやキレイなグラフィックのものもある。毎年限定商品を作って購買欲を煽っているけど、それらは実用品に下ろせないでしょ。傷を味にまで持っていく加減が難しい。
となると、当然のようにヴィンテージ物というより古物ということになる。実際出物は少ないけど、イギリスの蚤の市あたりで探せばいいかな。ヴィンテージのステッカーを貼ったりするのも一興。

「名は体を表す」という言い方がある。体裁が中身を表すのは便利なこともあるけど...例えばレストランにジャケットを着て行くとか、でもTPOを考えて都度着る物を気にする必要はないな。オンとオフやカジュアルとフォーマルの境目は曖昧になっているけど、傍目はどーでもいいからね。

【参考ページ】ヴィンテージのゼロハリケースはココで。しばらく見ない間にまた集めているねぇ。
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【本日の写真】一般的には古道具という
現行商品も基本設計は変わっていないけど、この40年代のブラウンは現在販売されていない。オシャレなトランクはいっぱいあるけどジーンズで持ち歩こうと思うとこの辺りになる(ってそんなヤツ居ないか...)。ブルーのハリバートンのケースより一回り小さい。